2021.12.16 07:32
チンパンジーは死臭避ける? 実験で回避行動確認、京大
京都大野生動物研究センターの熊本サンクチュアリで行われた実験に参加したチンパンジー(京都大提供)
チンパンジーは死骸から放たれる特有の臭いを人と同様に避けることが分かったと、京都大の平田聡教授(霊長類学)らのチームが16日までに海外科学誌に発表した。死骸は外敵が近くにいる可能性を示すほか、病気の感染源になりうることから本能的に死臭を避けているとみられる。
人以外の霊長類が死臭を感じることができるかどうかよく分かっていなかった。動物が「死」にどう対応しているか研究する分野の進展に貢献する成果という。
チームは京大野生動物研究センターの施設(熊本県)で飼育している6匹のチンパンジーで実験した。