2021.12.15 10:18
米探査機、太陽に初到達 コロナ通過、活動解明へ
探査機がコロナの内部で撮影した画像。高温ガスの流れが機体を包んでいる(NASA提供)
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は14日、無人探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が太陽に初めて到達したと発表した。大気の外縁にある超高温のガス層「コロナ」を通過、周囲の粒子を採取する主要目的を達成した。地球の生命を支える太陽活動の仕組みや、より遠くの恒星について知る手掛かりになると期待される。
探査機は2018年に米フロリダ州から打ち上げられ、周回しながら徐々に太陽に迫った。探査機は特殊な断熱材で機体を守ってコロナの中を飛行。今年4月、太陽表面から約1300万キロまで近づいて、太陽の重力や磁力で大気がつなぎとめられている領域に入った。