2021.12.14 19:16
「バルカン楽団」が東京公演 コロナ乗り越え平和の響き
バルカン室内管弦楽団の公演で、指揮する柳沢寿男さん(右奥)と演奏するメンバーら=14日、東京都内
民族紛争があった旧ユーゴスラビア各国の演奏家らでつくる「バルカン室内管弦楽団」が14日、共存共栄を願うワールドピースコンサートを東京都内で開いた。新型コロナウイルスの影響で来日できたメンバーは9人のみとなったが、日本人音楽家らと息の合った演奏を披露した。
楽団は2007年、欧州を中心に活動していた指揮者の柳沢寿男さん(50)が、内戦で対立した民族の違いを超え交流を図ろうと設立。メンバー約30人はセルビアやコソボなど旧ユーゴ諸国出身の音楽家が中心だ。定期的に日本で公演してきたが、コロナ禍で延期が続き、約2年半ぶりの開催となった。