2021.12.08 08:39
18歳の雄ウンピョウ「リュウ」死ぬ 高知県立のいち動物公園、国内2番目の長寿
11月上旬、ジャングルミュージアムの窓際でくつろぐリュウ。元気な姿を見せていた(香南市の県立のいち動物公園)
高知県立のいち動物公園(香南市野市町)で飼育されていた雄のウンピョウ(雲豹)、リュウがこのほど、多臓器不全のため同園で死んだ。18歳3カ月と国内2番目の〝長寿〟だった。国内で飼育されているのは、リュウの古里でもある「よこはま動物園」(横浜市)の3頭だけになった。
ネコ科のウンピョウは、東南アジアや中国南部などの森林に生息。体の側面の模様が「雲」の形に似ていることから命名された。
リュウは2009年、6歳でのいち動物公園へ。ジャングルミュージアムのスターとして、高さ10メートルを超える擬木で休む姿や馬肉などの食事タイムも注目を集めた。
数年前から腎不全を患い、11月下旬からは食欲も低下。同27日の展示を最後に治療に専念していたが、今月2日の夕方、寝室で頭を横にした状態で眠るように死んだという。
飼育下での平均寿命は14歳ほど。担当する飼育課の笠木靖さん(51)は「県外のファンも多い、人気者だった。よく頑張ってくれたなと思います」としのんだ。
リュウの姉のアニルは「よこはま―」で飼育されており、19歳4カ月で国内最高齢を更新している。(横田宰成)