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2021.12.07 08:35

測量日本一!高知工業高の女子チーム ものづくりコンで県勢初V

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測量日本一に輝いた(左から)山崎明希さん、吉岡千賀さん、中川心優さん(高知市桟橋通2丁目の高知工業高)

測量日本一に輝いた(左から)山崎明希さん、吉岡千賀さん、中川心優さん(高知市桟橋通2丁目の高知工業高)

 「高校生ものづくりコンテスト」の測量部門で、高知工業高校の2年生3人が日本一に輝いた。県勢優勝は、21回を数える同コンテスト(全7部門)で初の快挙。メンバーは「誰にも負けない技術があることは大きな自信になる」と喜んでいる。

 土木科2年の吉岡千賀さん(17)、中川心優(みゆう)さん(17)、山崎明希(あき)さん(16)。同科の全学年120人のうち女子は4人で、全国的にも女子のみのチームは少ないという。

 同大会は11月13~14日に関東地区で開催。旋盤作業、自動車整備、電気工事など7部門があり、各部門でブロック大会を勝ち抜いた全国10校が日本一の座を争った。

 測量部門には、測量と計算の2課題があり、精度や速さを点数化して合計点を競う。

 大会では、一辺約30メートルの五角形の頂点に置かれたA~Eの測定点を回り、Aから見たBの位置、Bから見たCの位置などの距離と角度を機器で計測。計150メートルを測って誤差約1ミリ、角度では約0・003度という世界で争う。

 その上で測定点間の距離や方向に微修正を加え、誤差をゼロにするよう計算する。

 機器の重さは約10キロ。精密機械ゆえに大事に扱う必要があり、測定地点間を走って移動したり、(計測器の)三脚が正しく設置できていなかったりすると減点。すべてを20分以内に行う必要がある。

 練習では、男子に移動スピードでは負けるため、機器の設置の速さでカバーすることに。当初は水平を取る作業などに30秒ほどかかっていたが、鍛錬で体に正しい時の感覚を染み込ませ、10秒以上の短縮に成功した。

 休みの日も各自が計算問題を持ち帰り、互いにスマホを通じて答え合わせ。特訓を重ねてきたメンバーは「みんなで目標に向かうことが楽しくて。計算練習も、学校の授業より面白くできた」。大会では、測量と計算いずれもトップの完全優勝を果たした。

 メンバーは「周りから見たら面白くなさそうな基礎練習をこつこつ頑張る力、みんなと一緒になって努力する力がついた。何より、自分も何かで1番が取れるという自信がついた」と誇らしげ。来年の連覇を誓った。(宮崎順一)

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