2021.11.22 08:00
小社会 軽石
正体は火山から噴出した軽石という。岩石学者で琉球大名誉教授の加藤祐三さんによると、「四万年以上前に群馬県の赤城火山が噴火して、北関東一帯に広く降り積もった」(著書「軽石」)。
噴火の過程で小さな穴が無数に開き、軽くなった。水はけや通気性にも優れるから園芸用に重宝されてきたようだ。軽石の用途といえば、他にもあか擦りなどがある。火山がもたらした恵みといっていいだろう。ただし、新しい軽石は随分悩ましい存在のようだ。
日本の南の海底火山噴火で発生したとみられる軽石に沿岸自治体が警戒を強めている。8月に噴火し、先月になって大量の軽石が沖縄に到達した。海面を覆って漁船が出せなくなったり、魚が間違ってのみ込んだり。海岸に流れ着くと人海戦術で取り除くしかないという。
それが潮に乗って本土にも達する勢いだ。加藤さんの著書によると、1986年の噴火でも軽石は沖縄を経て愛媛や和歌山に漂着した。今回は噴火の規模が大きく、加藤さんは軽石も「量は桁違い」とみる。
遠方の海底火山でも気が抜けない。いま鹿沼土などとして大量に採取できるほど軽石が降り注いだ大昔の噴火はすさまじかったろう。火山列島に暮らす「重い」現実も再認識させられる軽石騒動だ。
11月22日のこよみ。
旧暦の10月18日に当たります。きのえ いぬ 五黄 先負。
日の出は6時44分、日の入りは17時00分。
月の出は18時59分、月の入りは9時07分、月齢は17.2です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時06分、潮位11センチと、13時15分、潮位91センチです。
満潮は7時49分、潮位170センチと、18時46分、潮位171センチです。
11月23日のこよみ。
旧暦の10月19日に当たります。きのと ゐ 四緑 仏滅。
日の出は6時44分、日の入りは17時00分。
月の出は19時50分、月の入りは9時59分、月齢は18.2です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時38分、潮位15センチと、13時46分、潮位96センチです。
満潮は8時25分、潮位164センチと、19時14分、潮位164センチです。