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高知新聞PLUSの活用法

2021.11.16 08:00

声ひろば 2021年11月16日、火曜日

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1.投票日に思ったこと
【長野純江、81歳、安芸市】
 30代、40代の頃は政治に多少の関心を持ちながらも、通勤農業で多忙でしたから、投票所の前を素通りすることもありました。50代になり友に誘われ選挙に関わるようになり、以来1票をむだにすることは当然、なくなりました。
 先日の衆院選、受付で3枚の色違いの用紙を、説明を受けながら受け取りました。色違いであれ、3枚まとめて渡されるとこんがらがって、物忘れのひどい私には無理です。裁判官のことなど分かりませんからその場で返そうとしましたが、押しつけられてしまいました。
 多くの目があるのですぐ二つ折りにし、比例代表、小選挙区を書き違えないようにすることで精いっぱいです。このような状態のとき受け取らない自由があっていいのではないか…。年を重ね、ますますこんがらがってゆくことは確かです。
 同じ市内の別の地区の友に聞くと、1枚記入して次にまた1枚記入する方法と聞いて、それだと迷いはないと感心しました。3枚いっしょに渡されたことを話しますと、「そりゃ間違いもあるね」。同じ市でありながら随分違いがあるのを知りました。
 この話をしたその日の本紙「@ほーむ」に、筆者のご主人が書き違いをしてせっかくの1票をむだにしたとあり、やっぱりと思いペンをとりました。
 帰りに「ありがとうございました」と礼を言われましたが、妙な違和感を覚えもやもやしたまま、素直になれない自分を引きずりながら投票所をあとにしたことでした。

2.差別されない権利
【浜田勝良、75歳、高知市】
 6日付本紙「論考2021」で、ノンフィクションライター安田浩一さんが「差別されない権利認めよ」と題し、現在でも歴然としてある部落差別の現実▽差別扇動手段としてインターネットが使われていること▽東京地裁で被差別部落地名リスト出版禁止の判決―等が掲載されていました。
 今はネット社会といわれ、一度ネットで拡散されると書き込み内容がデマであっても削除することは難しく、その影響は非常に大きいといわれています。
 政府は2016年に「部落差別解消推進法」を制定しましたが、具体的な取り組みは示されておらず、法律を制定しただけの状況が続いているだけです。
 安田さんが述べられている「差別されない権利」が認められれば、現状のネット掲載が野放し状況にある部落差別等を削除することが、今より簡単にできるのではと思います。
 「誰でも差別されずに生きる権利はある」という安田さんの考えに賛同する一人です。そして差別がなくなることを願っています。

3.左利き
【文野道景、71歳、高知市】
 この世は、右利きに都合良くできていると言ったら、右利きの人は驚くかもしれない。例えば、机の引き出しや機械のスイッチは右だけにある物が多い。はさみは右手でやる方が切りやすい(近年、左手用はさみはある)。
 文字書きも、右手が書きやすい。私は左利きで、子供の頃「あの子は、ぎっちょだ」と、よく言われた。野球等で、左利きは右グローブを使うのだが、戦後10年ぐらいの頃、田舎では素手か左グローブしかなかったし、成人して職場でも1個しか予備がなかったので、うまいやつに取られるとなくなった。
 だから、左グローブを右手で使い球を受けると、うまくくぼみに入らない。守備でゴロを受けてもグローブに入った感触がないので、受け損ねたと思って辺りを見回すこともあった。右利きの方は試しに、右グローブを左手で使いボールを受けたら、不自由なことが分かるだろう。
 ところで、あなたが先天的に左利きかテストする。両腕を組んで左腕が上にくるか、両手の指を組んで左親指が上にくれば、左利きだ。
 最後に、あの漫画家の水木しげるさんだが、戦争で左腕を失い、それでも右手のみで漫画を描いて「ゲゲゲの鬼太郎」等の名作を残したが、元来は左利きだったため、右を使えるようかなり練習したそうだ。

《小中高生コーナー》
1.挑戦し続ける
【前田和夢(なごみ)、高知市潮江中3年】
 私の将来の夢は、医療関係の仕事に就くことです。最初は、私の母が看護師をやっていたことが興味を持つきっかけでした。医療は、人を助けるだけでなく、従事している私自身も充実感を味わえ、相手のことも笑顔にできる仕事だと思います。
 以前、具合が悪くなって夜間診療に行った時、看護師、医師の方が優しく笑顔で対応してくれ、安心することができました。人を助け、笑顔にできる医療にたずさわりたいと思い始め、将来の夢が決まりました。
 私は今、中学3年で、高校受験が目の前に迫っています。前に授業で学習した論語に「教えありて類なし」という言葉がありますが、「どんな人でも教育によって向上する」という意味が込められています。
 私はその時、「努力した分、結果につながるから、目の前のことから逃げず、挑戦しなければならない」と解釈しました。あと4カ月、しんどい、つらいと感じ、逃げたくなることもあるかもしれませんが、将来の夢を思い出し、めげることなく挑戦し続けたいと思います。

2.ジェンダー平等実現のために
【宮畑綾星(あやせ)、四万十市中村中2年】
 私は、世界中が笑っている世の中を見てみたい。そのためには、差別がなくならないといけない。わたしはSDGs(持続可能な開発目標)の中にもある「ジェンダー平等」について調べた。
 そもそもジェンダーというものは、社会的・文化的な役割のちがいによって形成された性別のことである。「女の子はピンク、男の子は青」、こういった無意識のうちの先入観によりジェンダーの不平等が生まれていて、日本は先進国の中でも、もっとも遅れており、女性に対する負担などが問題視されている。
 女性に多くかかっている負担の一例は児童婚や、とても痛ましい女性器切除がある。とくに女性器切除では、世界で約30カ国、切除されている女の子の数もこれまでに2億人以上などと、多くの国で行われていることが分かる。その他に人身売買や多くの種類の搾取等がある。
 今書いたことをなくせれば、途上国を中心にした、いたたまれない差別に苦しむ人たちを救えるだけでなく、高ければ2桁の経済成長率や社会開発による成長が見込まれるともいわれている。
 そのために私は、ジェンダー不平等で苦しんでいる人を少しでも助け、世界中のみんなが危険にさらされることなく、手をつなぎ、笑っていられる世界をつくりたい。

3.選挙について
【沢田芽衣、嶺北高3年】
 現代社会の授業で、選挙公約について考える機会があった。公約の中から、共通のテーマとして新型コロナ対策、自由テーマとして二つの項目を選ぶ。そして、自分の考えに近い政党の意見を選び、グループ内で発表するものであった。
 選んでいく過程で、自分の考えに近い政策もあったが、他の項目では意思と違う政策もあり、政党を決めて選挙することの難しさも感じた。しかし、各政党がどのようなマニフェストを掲げているかを全く知らなかったので、深く考える授業となった。もっと政治について目を向けなければならないと感じた。
 選挙には行き、投票すべきだと思うし、参加したいと思っているが、私のような政治の知識や興味がほとんどない者が政治に参加すべきか迷っていた。それに、今までの政治は人ごとのように感じ、深く考えたこともなかった。
 しかし、今回の授業で選挙や政治に興味が持てるようになり、投票する前に候補者のことをよく調べて投票したいと思った。
 私の1票で政治は変えられないけれど、これからの日本がより良くなるように投票して考えを表明していきたい。そして若い世代の意見が政治に届けばと思った。かつては制限選挙で、一部の人にしか選挙権はなかったが今は18歳以上の全ての人にある。意思を示す権利がせっかくあるのだから、これから選挙に行き自分の意見を表明したい。

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