2021.11.13 08:45
高知の食材、何食べる?幼なじみ男性2人、都内に創作料理の飲食店 コロナ下2人で乗り越え
県産食材を生かした店を開いた中島良さん=右=と中野翔太さん(東京都渋谷区)
東京渋谷区の代々木上原駅前の「上原の酒場 でばやし」。介良小中の同級生でともに31歳の中島良さんが調理、中野翔太さんが接客を担当している。
2人は小学生時に同じサッカークラブでプレー。高校では別々になり、中島さんは調理専門学校から都内の飲食店で修業し、中野さんは大学を卒業後に埼玉県の特別支援学校の教師になった。
中野さんは海外留学などを経て「何か違うことに挑戦したい」と考えるように。その頃に中島さんも独立を決め、「単純に、2人でやれば楽しいやろうなと思って」幼なじみを誘った。
店では「高知は裏テーマ的に」がコンセプト。お通しにカツオのたたきを出し、「酒盗のクリームうどん」やしらすおろしをメニューに載せるなど、県産食材をさりげなく使った創作料理と土佐酒を提供している。
昨年内にオープンする計画だったが、感染拡大で半年延期に。今年3月の開業後も時短などで売り上げが伸びない日が続いたが、10月25日に都内の制限はようやく解除され、にぎやかな店内には常連の姿も交じりだした。
2人は「励まし合ってここまできた。やっと本格営業ができる。コロナを乗り切り、いつか高知にも店を出したい」と意気込んでいる。(五十嵐隆浩)