2021.11.11 20:36
南アのデクラーク元大統領が死去 アパルトヘイトに幕
南アフリカ元大統領のデクラーク氏(ゲッティ=共同)
【ナイロビ共同】南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)を終結させた白人与党の元指導者で、故マンデラ元大統領と1993年にノーベル平和賞を共同受賞したフレデリク・デクラーク元大統領が11日、ケープタウンの自宅で死去した。85歳だった。がんの一種である中皮腫と診断され闘病していた。
大統領在任中に南アの核開発の事実と原爆廃棄を同時に公表したことでも知られる。
南ア・ヨハネスブルク生まれ。89年2月に白人与党の国民党(新国民党に改称後、解散)の党首に選ばれた後、同年9月に大統領に就任。90年2月、服役中だったマンデラ氏を釈放するなど、南アの改革に着手した。