2021.11.11 18:49
寂聴さん、ゆかりの地で惜しむ声 「気さくな人」「残念」
「寂庵」で月に1度開く「法話の会」で参加者に語り掛ける瀬戸内寂聴さん=2017年、京都市
瀬戸内寂聴さんが住居を構えた京都市周辺など、ゆかりの地では11日、「気さくな人」「残念」と惜しむ声が聞かれた。
京都市の和菓子店「松屋藤兵衛」は、瀬戸内さんから注文を受けてせんべいを製造していた。本人の顔のイラストと「寂」の焼き印を押した特注品だ。
店に飾られた直筆の色紙には、モットーとした「顔施」という言葉。いつも笑顔でいるという意味だ。9代目主人の前野恒治さん(61)は「非常に気さくだった」と振り返った。
京都市右京区の自宅「寂庵」周辺には、訃報を知り足を運んだファンの姿もあった。近くを観光で訪れた東京都の女性(65)は「残念です」と肩を落とした。