2021.11.11 17:00
弥生前期の水田跡や墓出土 藤原京跡、橿原考古学研究所
水田跡で見つかった足跡を指す奈良県立橿原考古学研究所の研究員=11日午前、奈良県橿原市の藤原京跡の調査区
藤原京(奈良県橿原市、694~710年)跡で、弥生時代前期(約2500年前)の水田や墓の痕跡が見つかり、県立橿原考古学研究所が11日、発表した。藤原京の道路跡も確認された。
今回の発掘は奈良県立医科大の新キャンパス整備に先立ち行った。藤原京の領域内の計約7千平方メートルを調査した。
紀元前5世紀~同4世紀ごろの水田を、東西約25メートル、南北約20メートルにわたり確認。取水口とみられる跡も見つかり、周囲には数百カ所の足跡もあった。子ども用とみられる土器棺も二つ出土し、その周囲は墓と判断。居住域、墓域、水田などが配置された土地利用の姿が浮かび上がった。