2021.11.11 15:54
都心の空室率、20カ月連続悪化 オフィス、10月は6・47%
オフィス仲介大手の三鬼商事(東京)が11日発表した10月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス平均空室率は、前月比0・04ポイント上昇の6・47%だった。2014年5月(6・52%)以来、7年5カ月ぶりの高水準。悪化は20カ月連続で、月次調査が始まった02年以降で最長となっている。
在宅勤務の定着でオフィスを縮小する大企業の解約が影響した一方、IT系など中小企業による契約も目立ち、小幅な上昇にとどまった。三鬼商事は「上昇幅が狭まってきており、主に縮小方向だったオフィスの見直しが近く一巡する可能性がある」と指摘した。