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2021.11.08 08:28

全国高校駅伝高知県予選 山田女子33連覇

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【女子】33連覇を果たした山田の1区白木ひなの=右=から2区田所纏へのたすきリレー。ともに区間賞で走った(東部運動場周回コース=山下正晃撮影)

【女子】33連覇を果たした山田の1区白木ひなの=右=から2区田所纏へのたすきリレー。ともに区間賞で走った(東部運動場周回コース=山下正晃撮影)

 全国高校駅伝県予選は7日、東部運動場周回コースで行われ、男子(7区間42・195キロ)は高知農が2時間10分6秒で2年ぶり45度目、女子(5区間21・0975キロ)は山田が1時間12分53秒で大会33連覇を果たした。男女とも1位校が全国大会(12月26日・京都市)に出場する。

 男子は4チーム(オープン参加4)が出場。高知農は4区でトップに立つと、その後は先頭を守り、2位の高知工に2分42秒差をつけてゴールテープを切った。3チーム出場(オープン参加1)の女子は山田が1区から独走態勢を築いて、全区間1位で制覇した。

 (午前10時現在のコンディション=晴れ、気温19・3度、湿度51%、南西の風1.9メートル)

【女子レース経過】
 山田の1区白木が序盤から飛び出し、先頭に立つ。区間記録にあと2秒に迫る好タイムでたすき。2区田所は後半ややタイムを落としたが、順位をキープ。3区芝、4区間崎は10分台で走り、リズムを崩さない。昨年も5区の吉松は、前年より大幅にタイムを縮める16分台の走りで、1時間12分台でゴールした。

 2位小津は前年より記録を短縮。3位幡多農も最後まで前を追った。

強豪復活へ手応え十分
 33連覇が懸かった山田は、この日エース尾崎を温存して県予選に臨んだ。代わりに1区を走った白木が区間記録に迫る好タイムで走り、全体でもほぼ想定通りのタイムでゴール。沿道で見守った尾崎は「まだまだ、伸びしろがあるなと思った」。全国大会に向け、楽しみなレースができた。

 昨年から今年にかけて、山田は3年尾崎と2年の白木、吉松が練習時からチームを引っ張っている。ただ、駅伝のエース区間である1区6キロはすべて尾崎が担ってきた。ややエース頼みの感もある中、今回、白木がその大役を初めて任されることになった。

 トラックの3000メートルでは好記録を出す白木も、6キロの長丁場は未知の領域だ。設定タイムは20分30秒。さらに、永田監督からは記録だけでなく、前・後半で極端にペースダウンをしないよう指示も受けていた。

 スタートから白木は順調にラップを刻む。前半3キロを10分でカバーすると、後半も10分前半。本人は「最後の1キロでペースを上げたつもりだったけど、伸びなかったのが残念」と頭をかいたが、堂々の走りだった。

 残り区間もブレーキとなった選手はいなかった。今後、メンバー争いの激化が予想される3キロ区間は、3年芝、2年間崎とも10分台でカバー。記録会などで好結果を出している選手もおり、競い合えば、さらなる記録短縮も臨めそうだ。

 現3年生が1年生だった、2年前の県予選のゴールタイムは1時間17分台。当時から5分近く記録を短縮した。四国駅伝も全国駅伝も下位に沈み、悔しさを味わった。そこから捲土(けんど)重来できる布陣がようやく整ってきた。

 永田監督が「四国でチャンピオンになることが、つないでくれた先輩への恩返しになる」と意気込めば、白木も「先輩と四国で1位になることしか話していない」と拳を握る。強い山田が戻りつつある。(吉川博之)

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