2021.11.02 10:52
自殺11年ぶり増、働く女性顕著 コロナ禍、21年版白書を決定
女性の自殺者増加が多かった職種
政府は2日、21年版自殺対策白書を閣議決定した。20年は働く女性らの自殺増が顕著で、全体の自殺者数は前年比912人増の2万1081人と09年以来11年ぶりに増加に転じた。厚労省はコロナ感染拡大による環境変化が一因と分析している。
女性の自殺を過去5年平均(15~19年)と比較。職業別では「被雇用者・勤め人」(381人増)、「学生・生徒」(140人増)の増加が目立った。コロナ禍に関し厚労省担当者は「女性に多い非正規労働者の影響の可能性がある」としている。
20年の自殺者数は男性が11年連続減の1万4055人となった一方、女性は前年比935人増の7026人。