2021.11.02 10:13
途上国の温暖化被害、訴え相次ぐ 「国が消える」COP26会合
COP26会場近くで温暖化対策の強化を求める活動家ら=1日、英グラスゴー(ゲッティ=共同)
【グラスゴー共同】英国で開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合で1日、「海面上昇で今世紀末には国土が消える」(インド洋の島しょ国モルディブ)など地球温暖化に伴う被害の訴えが相次いだ。発展途上国は海面上昇や干ばつなどに対応するため、先進国の資金支援を求めるが拠出額は約束に到達していない。COP26で大きな論点となりそうだ。
「島を海の上に残してくれ」。フィジーのバイニマラマ首相は会合で、国が水没の危機にあると表明。温室効果ガスの大量排出を続ける国々が「子どもたちの未来を壊している」と批判した。