2021.10.29 08:52
9月の求人1・16倍に改善 失業率2・8%で横ばい
東京駅前をマスク姿で通勤する人たち=9月
厚生労働省が29日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から0・02ポイント上昇の1・16倍で、2カ月ぶりに改善した。全国的に新型コロナウイルスの感染が収まり、製造業や建設業などで求人数が回復した。総務省が公表した9月の完全失業率(同)は、2・8%で2カ月連続の横ばいだった。
緊急事態宣言などが続いた地域では、解除後の求人増に期待し求職活動を繰り延べる人も多い。雇用の本格的な回復は10月以降になる見通しだ。
男女別失業率は、男性が前月比0・2ポイント改善し2・9%、女性は0・1ポイント悪化し2・6%だった。