2021.10.22 08:39
巨大タヌキがぴっかぴかに 高知県香美市の龍河温泉、初のお色直し
初めてお色直しされ、ぴかぴかによみがえった龍河温泉名物の大ダヌキ(香美市土佐山田町佐古薮)
信楽狸は、商売繁盛の縁起物とされるタヌキの置物。同温泉を創業した小松孝さん(77)が温泉の繁盛を願い、全国に5体しか出回っていなかったというコンクリート製の大ダヌキを本場の滋賀県甲賀市で買い付けて設置した。
以来29年。風雨に耐え続けたタヌキはコンクリがちびて汚れ、色も落ちて〝古狸〟化していたため、温泉のリニューアルに合わせて15~17日に補修された。黒ずんでいた腹は真っ白に、白かった目は黒々と塗られ、近所の人らは「長らく白内障やったが見違えたねえ」と笑った。
甲賀市信楽町の観光協会によると、龍河温泉の信楽狸は国内2番目の大きさ。小松さんは「タヌキの神通力にあやかって、地域も元気になってほしい」と願っていた。(横田宰成)