2024年 05月05日(日)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

2020.02.26 16:57

ロコモティブシンドローム【こうち医療ウォッチ】ふくだ整形外科クリニック

SHARE

ふくだ整形外科クリニック 福田 剛一 院長

ふくだ整形外科クリニック 福田 剛一 院長

 メタボリックシンドローム(症候群)に関して、名称だけではなくその言葉の意味も理解されている方は多いと思います。一方、ロコモティブシンドロームはいかがでしょうか。通称はロコモで2007年に日本整形外科学会によって新しく提唱されました。和名は運動器症候群といいます。運動器の衰えが原因で、移動機能が低下している状態のことをいいます。ここでいう運動器とは身体を動かすための体の部分で、骨・筋肉・関節・靭帯(じんたい)・腱(けん)・神経などです。提唱され約13年たちますが、2019年全国のロコモの認知度は44.8%・理解度18.7%とここ数年は横ばい状態です。高知県における認知度は47.7%で全国平均よりわずかに高い結果でしたが、理解度は13.2%で、まだその意味まで理解されている方が少ないのが分かります。
 ロコモかどうか調べる方法にロコモ度テストがあります。ロコモ度テストは三つあり、下肢の筋力を調べるテスト、歩幅を調べるテスト、体の状態・生活状況を調べる質問表、そのいずれか一つでも該当する場合に、ロコモと判定されます。
 ロコモと判定された場合には、ロコトレ(ロコモーショントレーニング)をはじめとする運動を習慣付ける必要があります。ロコトレの基本運動には片足立ちとスクワットがあります。運動は頑張り過ぎも良くありません。自分のペースで継続することが大切です。トレーニングとともに栄養も大事です。十分なタンパク質とカルシウムやビタミンを含んだバランスの取れた食事を取るように気を付けましょう。
 また、痛みを伴う場合や移動機能が著しく低下してきている場合は、運動器の病気を発症している可能性があり、医療機関を受診することが勧められます。











【こうち医療ウォッチ】ふくだ整形外科クリニック 一覧へ戻る

Infoライフ こうち医療ウォッチ

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月