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2020.03.18 16:41

大腿骨近位部骨折【こうち医療ウォッチ】ふくだ整形外科クリニック

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ふくだ整形外科クリニック 福田 剛一 院長

ふくだ整形外科クリニック 福田 剛一 院長

 ぜひ知っておいていただきたい骨折に、大腿(だいたい)骨近位部骨折があります。大腿骨は太ももにある体の中で最も大きな骨です。その体に近い部分で骨折を起こした場合が大腿骨近位部骨折です。
 ご高齢の方が、転倒を機に急に立ち上がれなくなった場合に、大腿骨近位部骨折の可能性があります。非常にまれではありますが、歩行可能でも骨折している方がいます。
 骨粗しょう症により骨の強度が弱くなっているために、軽微な外傷で骨折してしまいます。整形外科の疾患の中でも、特に手術による治療が必要となることが多い骨折です。ほとんどの場合エックス線検査で診断されますが、分かりにくい場合には磁気共鳴画像装置(MRI)検査を行うこともあります。
 高知県においても、年間約900人が大腿骨近位部骨折を発症していると推定されます。この骨折が、ご高齢の方の移動能力を低下させ、それだけではなく、生命予後にも大きく影響をもたらすことが明らかになっています。つまり、ご高齢の方は抱えている持病も多く、単に骨折の治療だけで済まないことがあるのです。また、その持病のため手術を行うことができない方もいます。
 では、骨折しないように予防できることは何でしょうか。大腿骨近位部骨折の予防に有効であると明らかになっていること、それは骨粗しょう症に対する薬物療法です。骨折する前に自分の骨の健康状態を知り、骨粗しょう症と診断された場合には治療を受けましょう。











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