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2020.12.27 13:40

サルコペニアと食事【こうち医療ウォッチ】南国中央病院

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南国中央病院 栄養課  齊藤 里奈 管理栄養士

南国中央病院 栄養課  齊藤 里奈 管理栄養士

 サルコペニアとは、加齢や疾患により筋肉量が減少し、身体機能の低下を招くことをいいます。バランスの良い食事と適度な運動で筋肉量を維持、向上することが、サルコペニアの予防につながるといわれています。筋肉量を増やすためには、筋肉の材料となるタンパク質、特に必須アミノ酸といわれているバリン・ロイシン・イソロイシン(BCAA)が重要な役割を果たしています。リハビリなどの運動中や運動後30分以内にBCAAを取ると、骨格筋量や運動機能の改善に効果があるとされています。
 当院では、BCAAやビタミンD(タンパク質合成に必要な栄養素)、中鎖脂肪酸(体内への吸収が早くエネルギーとして使われやすい脂肪酸)を多く含む少量高エネルギーの栄養補助食品を使用しています。栄養状態の評価を行った上で、必要な患者さまには補助食品を提供し、担当のリハビリスタッフや看護師がリハビリ中またはリハビリ直後に飲用するように促しています。低栄養のまま運動をすると、リハビリの十分な効果が得られないばかりか、さらに筋肉量が減少し、逆効果になってしまいます。栄養を十分に取りながらリハビリを行うことで、日常生活動作の向上が期待されます。リハビリの効果を高めるためには適切な栄養管理が重要であり、そのために多職種と情報共有し、退院後の日常生活動作も見据えた栄養サポートを行ってまいります。













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