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2021.08.22 11:44

口の中を健康に保つ大切さ【こうち医療ウォッチ】南国中央病院

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口の中を健康に保つ大切さ
南国中央病院リハビリテーション課 歯科衛生士 坂田 仁美

南国中央病院リハビリテーション課 歯科衛生士 
坂田 仁美


 口の機能には「かんで味わう」「のみ込む」「呼吸する」「話す」「表情をつくる」などがあります。これらの機能は食べること、コミュニケーションを取ることそのもので、口は私たちの生活にとても重要な役割を果たしています。加齢とともに口の機能が衰えると、食欲が低下し十分な栄養が取れなくなります。栄養不足の状態が続くと運動機能・免疫力の低下につながります。
特に高齢者はこういう理由で低栄養が問題となります。それを予防するためには口の中を清潔に保ち、歯の喪失を防ぐことや、口の機能の衰えを早期に発見することが重要になります。具体的には「口の中が乾燥する」「味覚が変化する」「硬いものがかみにくい」「お茶や汁物でむせる」などの症状を見逃さないことです。
 口の中の汚れや細菌を減らすことは、口の細菌が肺に入ることで起こる誤嚥(ごえん)性肺炎の予防につながります。そして、よくかんで食べることは脳に刺激を与え、認知症の予防になるともいわれています。このように口の中がきれいに保たれ、口の機能を向上・改善し、しっかりと栄養を取ることは、全身疾患の予防にもつながります。
 食べる楽しみ、人とのコミュニケーションは、身体だけでなく心の健康にもつながります。病院に勤める歯科衛生士として口の健康を通し、入院患者さまが住み慣れた地域に戻り元気に過ごされるための支援をこれからも続けていきたいと思っております。










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