2021.10.15 17:30
昭和の鉄道車両を重文指定へ 文化審議会答申
JR九州が保管している鉄道車両「キハ四二〇五五号気動車」
文化審議会は15日、昭和の鉄道車両「キハ四二〇五五号気動車」など7件を重要文化財に指定するよう末松信介文部科学相に答申した。近く答申通り指定され、美術工芸品の重要文化財は1万820件(うち国宝902件)となる。
四二〇五五号気動車は1937年に製造され、車両番号はその後、変更された。昭和の戦前期に流行した流線形の車体が特徴。69年まで運行され、現在はJR九州が保管している。現存する昭和初期の旅客車として重要と評価された。
30年に製造された鉄道省(当時)直営初の乗り合いバス車両でJR東海が所有する「鉄道省営乗合自動車」も指定される。