2021.10.07 10:31
正倉院で「開封の儀」 年に1度宝物の点検と調査
正倉院の「開封の儀」に臨む関係者=7日午前、奈良市
奈良時代の聖武天皇ゆかりの品やシルクロードを経て大陸から伝わった歴史的宝物が数多く保管されている奈良市の正倉院で7日、年に1度、宝庫の扉を開ける「開封の儀」が執り行われた。感染拡大防止のため、昨年に引き続き関わる人数を減らした。
宮内庁によると、宝物が納められる六つの部屋の扉にかかる麻縄を切って開封する。「閉封」の12月3日まで宝物の点検や調査を行う。
30日から11月15日まで開催の奈良国立博物館(奈良市)の「正倉院展」で宝物の一部が公開される予定で、今年は聖武天皇が大切にしていた弦楽器「螺鈿紫檀阮咸」やハスの花の形を模した香炉台「漆金薄絵盤」など。