2021.09.23 08:00
小社会 年金制度
「おはぎは春にはぼた餅と呼ばれ」、この二つは「同じもの」だとするのは、詩人の白井明大(あけひろ)さんだ(著書「日本の七十二候を楽しむ」)。春はボタンの花、秋はハギの花に見立てたのが、呼び名の由来という。
昔は、ぼた餅はこしあん、おはぎは粒あんといった違いもあったようだ。収穫したての秋の小豆は柔らかく、粒あんで味わった。そう聞くと、大同小異でもそれぞれに風情がある。
自民党総裁選の争点に公的年金制度の改革が浮上している。基礎年金を全て税金でまかなう新方式の導入か、保険料と税金で運用する現行方式の維持か。この論議も国民負担の点からは大同小異といえるかもしれない。
新方式は、保険料未納や年金がもらえない事態などは解消されるが、財源は必要になるから、消費税の増税なども想定される。保険料であれ、税金であれ、結局負担するのは国民だ。どこかからお金が湧いて出る、打ち出の小づちの制度があるわけではない。
高齢化が加速する中、年金をどう維持するのか。待ったなしの論議だ。総裁選にふさわしい争点でもある。ただし大同小異でも制度変更は生活への影響が大きい。国民的合意が要る。おはぎが並ぶ期間だけのような短い議論に終わらせてはなるまい。
9月23日のこよみ。
旧暦の8月17日に当たります。きのえ いぬ 二黒 赤口。
日の出は5時54分、日の入りは18時02分。
月の出は19時27分、月の入りは7時41分、月齢は16.1です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時54分、潮位52センチと、13時08分、潮位57センチです。
満潮は7時02分、潮位195センチと、19時14分、潮位193センチです。
9月24日のこよみ。
旧暦の8月18日に当たります。きのと ゐ 一白 先勝。
日の出は5時55分、日の入りは18時00分。
月の出は19時55分、月の入りは8時39分、月齢は17.1です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時24分、潮位48センチと、13時33分、潮位69センチです。
満潮は7時37分、潮位189センチと、19時34分、潮位189センチです。