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2021.08.09 08:40

どうする?桂浜 現在過去未来 第1部(8=終)「しがらみ」の残像

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土佐闘犬センターの建物を引き継いだ「龍馬の浜茶屋」。年内には解体工事に入るという(高知市浦戸)

土佐闘犬センターの建物を引き継いだ「龍馬の浜茶屋」。年内には解体工事に入るという(高知市浦戸)

 高知市の桂浜を語る上で、外せない人物がいる。市役所や県庁から「しがらみ」と呼ばれた男性だ。

 弘瀬勝氏。日本ソフトボール協会会長、県観光連盟副会長などの要職を歴任する一方、裏社会にも人脈を持ち、行政に隠然たる影響力を振るった。

 2004年10月に64歳で生涯を閉じた弘瀬氏の根拠地が桂浜だった。1964年に土佐闘犬センターを開き、闘犬の興行と土産物販売を営んできた。

 「市役所は弘瀬の言いなり。逆らえんかった」。80年代に市観光課に在籍した元職員の男性が言う。

 「弘瀬は食いついたら離さん。相手の弱みをとことん追及する。一度、広辞苑ほどの厚さのファイルを見せられたが、中身は県や市の幹部が差し入れた念書と覚書だった」…

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