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2021.08.10 08:35

生きた証し残した後に 池透暢 銅からの5年間(1)まだ見ぬ景色求めて

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リオデジャネイロ・パラリンピックの車いすラグビーで銅メダルを獲得し凱旋パレードに参加した池透暢=右端。「生きた証し」をこの世に残した(2016年10月、東京都)

リオデジャネイロ・パラリンピックの車いすラグビーで銅メダルを獲得し凱旋パレードに参加した池透暢=右端。「生きた証し」をこの世に残した(2016年10月、東京都)

 歓喜と熱狂が、東京都心を満たしていた。

 2016年10月、銀座。リオデジャネイロ五輪・パラリンピックでメダルを獲得した選手が参加する凱旋(がいせん)パレードに、車いすラグビー主将の池透暢(ゆきのぶ)(41)=日興アセットマネジメント、高知市在住=はいた。

 車列の周りを埋める群衆は80万人に上った。今は感じることができない、人いきれの中から湧き上がる祝福の声。自分の名前を呼んでくれる人もいた。

 レスリングの吉田沙保里や体操の内村航平に交じり、沿道に向かって笑顔を見せ、手を振った。首から下げた銅メダルが揺れる。

 この世の祝意を全部、詰め込んだかのようなパレード。強烈な達成感が池を包んだ。…

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