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2021.07.27 08:28

明徳吉村「絶対抑える」 全国高校野球選手権・高知大会

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 <全国高校野球選手権・高知大会>26日 明徳 10―8 高知商

 一塁側ブルペンで肩慣らしをしながら視界に入ったのは、絶対的エースのまさかの大炎上だった。「あんな代木さんは見たことがない」。宝刀カットボールをことごとく痛打される、いつもとは別人のような姿に驚いた吉村だったが、同時に「じゃあ、自分がやるしかない」と燃えた。

 四回、代木が3~5番の3連打と7番岡の二塁打で2点を失い、高知商にこの試合3度目となるリードを奪われた。ナインも馬淵監督も、試合を見ている誰もが全く予想していなかった、明徳エースのノックアウト。

 2年生左腕にエースが「ごめん」と託したのは、7―8と逆転され、なおも1死二、三塁という、ここで打たれたら完全に高知商ペースになりかねない場面。吉村は「外野フライも絶対駄目。とにかく低めに投げることだけ」と、はやる気持ちを落ち着かせた。

 8番の左打者村上への初球は、外角低めいっぱいにストライク。ファウル2本を打たせて追い込み、最後も低めで遊ゴロに仕留めた。続く右打者長野にも低めへの投球を徹底し、引っ掛けさせて三ゴロ。まだ1点ビハインドに変わりはないが、これで勝利を大きく引き寄せたのは間違いない。

 どう考えても負ける悪い流れを断ち切り、五回以降は快勝にすら見える展開に変えた。試合後の馬淵監督は「夏の大会は内容にこだわらない。勝てばいい」と、苦しい戦いを制した時の決まり文句を発した。

 苦戦の要因をつくってしまった代木も「あと1日ある。修正できる」と力強い。代木はこのままで終わる投手ではない。そして、こういう時の明徳は強い。(井上太郎)

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