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2021.07.28 08:35

首都圏スーパーが高知県産品を応援 格安販売で産地の在庫解消に一役

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高知フェアで並んだ県産品(東京都足立区のベニースーパー佐野店)

高知フェアで並んだ県産品(東京都足立区のベニースーパー佐野店)

 新型コロナ下で苦しむ高知の産地を応援しようと、首都圏を中心にスーパー11社43店で高知フェアが7月末まで開かれている。国の補助金を活用し、土佐和牛やハマチなどを手頃な値段で販売。産地の在庫解消に一役買っている。

 ベニースーパー(本部・足立区)が高知県地産外商公社や他社にフェア開催を提案した。新型コロナ緊急対策事業の補助金5千万円を活用し、高知県食品外販事業協同組合が仕入れた県産12品を1日から定価の約3割引きで販売している。

 同組合の仕入れ値の半額が補助され、産地は約1億円の売り上げになる。ベニーは従前から高知フェアを毎年開いており、3月にも補助金を活用して6社11店で開催した。

 足立区のベニーの店舗にはマグロや四万十鶏、メロンなどがずらり並び、訪れた主婦(70)は「都外に出づらい今は地域の食材によけいに引かれる。少しでも応援したい」とウナギのかば焼きを手に取っていた。

 養殖のタイやハマチを出荷した「みなみ丸」(須崎市)の森光貴男社長(43)は「県外の飲食店への販売が厳しい中、フェアで在庫もはけて大変助かる」と喜ぶ。

 ベニーの赤津友弥本部長(47)は「付き合いのある高知県を応援したかった。良い食材は消費者の信頼につながり、産地を守ることは将来的にはスーパーのためになる。困った時はお互いさまです」と話していた。(五十嵐隆浩)

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