2021.09.10 18:58
トヨタ、新たに減産40万台 年間見通し3%引き下げ
生産調整を実施するトヨタ自動車高岡工場=愛知県豊田市
トヨタ自動車は10日、9月と10月で合計40万台の減産を新たに実施すると発表した。東南アジアでの新型コロナウイルス流行による部品調達難や世界的な半導体不足を背景に36万台の減産を既に決めていたが、追加の減産を迫られた。8月からの減産台数は累計で90万台規模となる。2021年度の生産台数見通しも当初の年間930万台から3%減の900万台に引き下げる。
新型コロナの収束は見通せず、部品供給が不安定な状況は続くとみられる。裾野が広い自動車産業で減産が続けば、日本経済に悪影響が及びそうだ。熊倉和生調達本部長は10日、「想定以上に感染拡大が収まらない」と述べた。