2021.09.07 10:11
米探査車、火星の岩石掘削 保管成功、地球回収目指す
NASAの火星探査車パーシビアランスが試料採取した岩石。掘削で穴が開いている(NASA提供・共同)
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は6日、火星探査車パーシビアランスが火星の岩石を掘削し、容器に保管することに初めて成功したと発表した。岩石は大昔の火星に微生物が生息していた場合に手掛かりを含むと期待されている。将来、別の探査機で回収、地球に持ち帰って分析することを目指す。
パーシビアランスは2020年7月に米フロリダ州から打ち上げられ、今年2月に火星に着陸。9月1日にロボットアーム先端のドリルで岩石を掘削。筒状の容器に岩石が入っているのを画像を撮影して確認、密封した。容器には直径1・3センチ、長さ6センチの岩石試料10~15グラムが入るという。