2021.07.22 08:00
小社会 静かな夏
この時季、せみ時雨と競い合うように高まるのが鳴子の音。お城下ではよさこい祭りに向け、踊りの練習が一段と熱を帯びる頃だが、今年はとんと聞こえない。それもそのはず。祭りはコロナ禍で昨年に続いて早々と中止が決まった。
代わりにと打ち出されたのが「2021よさこい鳴子踊り特別演舞」。とはいえ炎天下、街頭で1万8千人もが乱舞する祭りと違い、舞台はりょうまスタジアムで、参加チームも4分の1以下。鳴子時雨が聞こえないゆえんだ。
踊り子と観客が混然一体で生み出す白昼夢がよさこいの魅力。しかし今のご時世にそれは禁忌という。特別演舞も感染防止のため接触を避け、「密」を極力排除する方針だ。
ことは祭りに限らない。お盆が近いが、親戚が集って献杯返杯、談論風発に至る「おきゃく」もそう。濃厚接触がつきものの土佐流生活様式はコロナ禍にあって何かと肩身が狭い。では廃れゆくかというと、そんなことはない。
「NO YOSAKOI NO LIFE(よさこいなくして人生なし)」。静かな夏に、いつか見た踊り子の衣装の文言を思い出す。「OKYAKU」に置き換えても通じよう。一過性はコロナの方。要はいい加減によっちょれよ、である。
7月22日のこよみ。
旧暦の6月13日に当たります。かのと ひつじ 二黒 赤口。
日の出は5時11分、日の入りは19時13分。
月の出は17時48分、月の入りは2時40分、月齢は12.1です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で3時29分、潮位181センチと、17時39分、潮位184センチです。
干潮は10時37分、潮位17センチと、23時00分、潮位109センチです。
7月23日のこよみ。
旧暦の6月14日に当たります。みずのえ さる 一白 先勝。
日の出は5時12分、日の入りは19時13分。
月の出は18時50分、月の入りは3時41分、月齢は13.1です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で4時25分、潮位188センチと、18時25分、潮位191センチです。
干潮は11時27分、潮位7センチと、23時48分、潮位104センチです。