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2021.08.22 08:35

高知中央、粘り強く頂点狙う 全国高校女子野球あす8/23決勝

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女子高校球児として初めて挑む甲子園。中央ナインが目指すのはもちろん優勝(写真はいずれも春野ドーム)

女子高校球児として初めて挑む甲子園。中央ナインが目指すのはもちろん優勝(写真はいずれも春野ドーム)


舞台は夢の甲子園
 23日に行われる硬式野球の第25回全国高校女子選手権決勝戦に、高知中央が挑む。用意された舞台は、なんと阪神甲子園球場。男子と同じ白球を追いながら、これまでは届かぬ夢と諦めていた憧れの地だ。「最後まで全力を出しきる」。創部3年目のチームは気持ちで引かず、悔いなく戦い、初の優勝を狙いに行く。

 準決勝を制し、甲子園での試合をつかみ取った時、選手たちは「信じられない!」「ヤバイ!」とはしゃいだ。「小さな頃から夢見た舞台。でも女子だからプレーできなくて、スタンドで見るだけなんだろうな、と思ってた。それが現実になったから、ほんとびっくりです」。主将氏原の言葉は、恐らくナイン全員の思いを代弁している。

 今大会での1回戦の勝利が中央にとって、全国舞台での初白星。ここからチームの躍進が始まった。先発投手が試合をつくり、攻撃では犠打で手堅く走者を進め、得点を奪う。終盤に失点しても、最後は粘って勝ちきる。3回戦以降の3試合は全て1点差で競り勝った。そんな苦しい場面をしのげたのは、それ相応の準備があったからに他ならない。

決勝で対戦する好投手攻略へ、少しでもスイング力を上げる

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 選手たちが「日本一厳しい」と自負する練習は、長い日で8時間。中でも50メートル3往復1本、同2往復5本、同1往復10本を全力疾走、タイヤなどを使った19種のサーキットトレーニングは、もはや地獄の域。体の強さだけでなく、しんどいことに立ち向かう気持ちの強さを育んできた。

 大会前に掲げたスローガンは「笑って終われる唯一のチームに」。これはつまり優勝を意味する。「夢を見に行くんじゃない。高知に優勝旗を持ち帰るんです」と氏原。甲子園の土を踏むだけで満足するつもりは毛頭ない。

 決勝は春夏3度の全国優勝を誇る神戸弘陵。下馬評では相手が上だ。でも勝負は分からない。粘って、耐えて、我慢して―。そうすれば必ず勝機は巡ってくる。(谷川剛章)

中央の今大会の勝ち上がり
2回戦 5―0 東海大静岡翔洋
3回戦 5―4 大体大浪商(大阪)
準々決勝5―4 横浜隼人
準決勝 2―1 秀岳館(熊本)

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