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2021.08.21 08:39

【WEB増補版】「竜とそばかすの姫」高知ゆかりのスタッフ、原画・浜田高行さんに聞く

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高知が舞台のモデルとなったアニメーション映画「竜とそばかすの姫」(TOHOシネマズ高知で上映中)の制作には、高知ゆかりのスタッフも参加している。高知市出身のアニメーター、浜田高行さん(40)。細田守監督とのやりとりや制作の裏側をオンラインで語ってもらった。

「自分が生まれ育ったまちが舞台になるのはうれしい」と話す浜田高行さん(東京都小金井市の自宅)

「自分が生まれ育ったまちが舞台になるのはうれしい」と話す浜田高行さん(東京都小金井市の自宅)

 ―作品に携わった経緯は。

 「これまで細田守監督作品に参加してきた。前作『未来のミライ』が終わってから、(細田監督が設立した)スタジオ地図所属になった」

 ―細田監督は「素晴らしいアニメーター」と評価していた。

 「いやいやいやいや」

 ―「原画マン」としてどこのシーンを担当したか。

 「主人公のすずの同級生、ルカちゃんがサックスを吹くところや、伊野駅の駅舎でルカちゃんとカミシンが長回しでしゃべっている場面。あと、すずたちが連れ立って川べりを歩くラストシーンも担当した」

 ―作業自体はデジタルで?

 「紙と鉛筆で。最初の頃は緊急事態宣言が出ていた。自宅での作業は集中力が持たなくて。結局、状況をみながら社内で作業を仕上げた」

 ―細田監督とのやりとりは。

 「同級生のしのぶくんがバスケットボールをやるシーンで、最初のラフを見てもらったら、バスケ経験者の監督は思い入れがあったのか、身ぶり手ぶりで『こうしてくれ』と。チェックと見直しを繰り返し、細かく見てくれた」

 「主人公のすずが内面的にも絵柄的にも、けっこう表現が難しかった。自分のイメージで描いて、そのときの監督らの反応で『もうちょっとこういう感じなのかな』と調整した。細かいニュアンスが分からなくて、動かしてみると違うな、ということもあった。影のある主人公だが、影を落としすぎないように、レベルはどの当たりなのか、探り探りだった。作画監督の青山浩行さんも普段から話をしてくれて助けてもらった」

 ―他の細田作品との違いを感じたか。…

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