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2021.05.21 08:38

コロナ対策徹底...高知県体あす5/22開幕 練習時マスク、大声指示なし、完全黙食

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県体の各競技で新型コロナウイルス感染対策を強化。卓球部員はマスクを着けて練習する(高知市の小津高)


 22日に開幕する高知県高校体育大会(県体)では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、各競技の特性に合わせた対策を講じている。4月の県高校バレーボール春季大会のようなクラスター(感染者集団)が起きないよう、気を引き締めて高校生アスリートの晴れ舞台を整える。

 県高校体育連盟は「バレー大会では対策を取っていたにもかかわらず感染が広がった」として、より強力な感染防止策を各競技専門部に要請。6月開催の水泳を除く30競技の専門部は、各競技団体が示すガイドラインなどを参考にした対策を定めている。

 卓球専門部は練習時の注意として、マスク着用▽声を出さない▽手指消毒の徹底―などを、出場する約40校に文書で協力要請した。

 高知市の小津高では男女の部員全25人が常にマスクを着用。黙々と練習に取り組み、ボールやラケット、シューズの音だけを響かせる。男子の主将、広瀬優真さん(18)は「マスクをしての練習は苦しいけど、心肺機能が高まると捉えています」と前向きだ。

 登山は2泊だった大会日程を1泊に短縮。密を避けるため選手はテントに泊まらず、テントは設営の審査後に撤収。体育館で選手同士が距離を取って寝る。炊事も選手の接触を減らすため、レトルト食品の湯煎などに限る。

 登山専門部は「仲間と交流を深めるという野外活動の魅力は半減するが、まずは開催が最優先」としている。

 特に慎重なのが、選手同士の接近が避けられない格闘技などの「接触系」競技だ。

 ボクシングはグローブとヘッドガード、リングのコーナーポストやロープなどを試合ごとに消毒。セコンドはビニール手袋を着けるほか、ラウンド間にタオルで選手に風を送る行為も禁止した。

 柔道はウオーミングアップ時も原則、マスク着用。試合時に外すマスクを入れる袋を用意する。試合の前後には必ず手指消毒をするほか、試合場の畳も消毒。指導者は選手に大声での指示はしない。

 全競技で大会2週間前からの体温などの健康記録表提示を求めており、チームメートや対戦相手との握手やハイタッチの禁止▽控え部員の応援は声を出さず拍手―などを定めている。バレー春季大会で食事中に感染したとみられる事例もあることから、各競技とも「黙食」を徹底する。

 県高体連の葛目憲昭会長は「安全、安心な大会のため関係者の方々に努力いただいている。当日の選手の皆さんにも協力をお願いしたい」としている。(運動部取材班)

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