2021.04.28 08:35
ヤマシャクヤク輝く 高知・嶺北の山中に群生
落ち葉に覆われた尾根を越えると、緩やかな谷を緑が覆い、白い花がその中を飾っていた。初めてなら感嘆の声が上がるほどの規模。「川の流れのよう」と表現する人もいる。
開ききらない花は、ふんわりと柔らかい表情を見せる。頭上の若葉はまだ出始めで、淡い緑を透かして届く光に輝く。
山林を所有する女性の夫(故人)はこの風景を愛した。女性はその思いも引き継いで、毎年楽しみにしている。しかし、盗掘の被害に遭い、以前より狭くなっているという。(市川亨)