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2021.09.30 17:02

【浦島坂田船 インタビュー 完全版】 「みんなの居場所に」 高知市で2年ぶりライブ

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 高知県出身メンバーが所属する4人組男性ボーカルユニット「浦島坂田船」。約2年ぶりとなる高知市でのライブが行われた9月上旬、中学生向け紙面を制作するPeratto(ぺらっと)編集部が独占取材をしました。中学生に向けた温かいメッセージなどを含む、インタビューの完全版をお届けします!!

会場写真はいずれも、浦島坂田船の高知ライブより(高知市桟橋通2丁目の県民体育館)© 堀卓朗(ELENORE)

会場写真はいずれも、浦島坂田船の高知ライブより(高知市桟橋通2丁目の県民体育館)© 堀卓朗(ELENORE)

―高知ライブの感想はいかがでしたか?

うらたぬき すごく、楽しかったです。2年ぶりの高知です。みんな、ペンライトを振って気持ちを表してくれる。無観客とは違って、気持ちが伝わってきて、普段より僕らももっと声を出しました。気持ちをどうにか伝えようというツアーです。(※高知ライブは新型コロナウイルス感染対策で会場定員のおよそ3分の1の入場、観客は無歓声で実施)
センラ 特に高知ライブは、会場が体育館というのもあって、観客との距離がこのツアーで一番近かったのがうれしかったですね。
志 麻 高知県出身で18歳まで暮らしたんです。小中高とバレーをやっていて、この体育館(高知市の県民体育館)を使ったこともあります。十数年の時を経て、別のかたちでパフォーマンスできたのは感慨深いです。

―今回のライブは「学園もの」がテーマ。特に伝えたいメッセージはありますか?

となりの坂田。 我々は実は、いいおじさんなんですよ。(笑) 実際は平均年齢30歳くらいです。だけど、僕らメンバーは昔から知っている同士だから、同級生みたいに一気に学生時代に戻る気がする。このグループはいつもそんな雰囲気です。だから今回の「学園もの」というコンセプトに合ってるのかなぁと感じてます。(ライブの中のトークでも)たくさんお茶目しました♪
志 麻 この4人でないと、この雰囲気は出ませんね。

―改めてこのグループの武器とは何ですか?

センラ 「男子校のノリ」ってよく言われます。4人は10年以上の付き合いで、結成する前からおのおのの付き合いがあった。ワイワイした感じを長年続けて蓄積された仲の良さがある。
うらたぬき 僕らは、生配信をずっとやっているんですけど、その世界観をそのままライブに持ってきたらどうなるだろうと。身内ノリというところもあって、ずっと見てきている人に「ライブも安心感がある」と言ってもらいます。となりの坂田。 あ、もう一つの最大の武器あります。「Crew(ファンの意味)」です。この前、フジテレビの「めざましテレビ」に出演した時、Crewがすごく(ネット上で)盛り上げてくれたんですよ。祭りかと思うくらい応援してくれる。それが、力になっているんだと思います。


―高知の中学生から「ファンとの距離感が近くて親しみを感じる」という声が多くありました。距離感づくりで気を付けるところがありますか?

センラ そんなに気を付けてないかなぁ。(笑)
うらたぬき そうだね。
センラ 俺たちが好き勝手にしているのを「好き」っていってくれる人が多いんです。
うらたぬき この自然体を受け入れてもらっているのかなぁ。配信でキャラをつくることもなくて、本当に素です。
となりの坂田。 Crewとの関係はいい意味で、(お互いを理解し合った)熟年夫婦みたいです。(笑)

―グループで何度か高知を訪れているそうですが、思い出を教えてください。

カメノテは、フジツボのように海岸の岩場に固着する生き物。みそ汁に入れると豊かなだしが出る(土佐清水市三崎)

カメノテは、フジツボのように海岸の岩場に固着する生き物。みそ汁に入れると豊かなだしが出る(土佐清水市三崎)

センラ 「カメノテ」(高知の珍味)ってあるじゃないですか? メンバーが食べ方知らなくて(ガメラみたいな)殻ごと食べてしまって。すごく笑いました。印象に残ってますね。

志 麻 ひろめ市場で食べたんです。スタッフさんとかも、すごく楽しくて、お客さん同士の座席がわいわいと近い。それをSNSで見た全国のファンの反応も良かったです。
センラ カツオのわら焼きも体験しましたよ。めちゃくちゃおいしかったなぁ。
となりの坂田。 今回も(打ち上げも)楽しみにしてたんですけど、コロナで難しいです。

―志麻さんは高知出身。活動を続ける中で、ふるさとが恋しいことはありますか?

うらたぬき 多分、ないんじゃないですかね~。(笑)
志 麻 おいおいっ! 常に恋しいです。
となりの坂田。 たまに志麻をパっと見たら、涙が頬をツーっと伝っていて、「高知に帰りだいぃぃぃ」と泣いてる時があるね。(笑)

高知市を中心に展開する弁当店「くしんぼ如月」

高知市を中心に展開する弁当店「くしんぼ如月」

志 麻 高知に18歳までいて、「『くいしんぼ如月(高知の人気弁当店)』のチキンナンバン」とか「方言」とか、「『水車亭(みずぐるまや)』の芋けんぴ」とか、全国的に当たり前だと思っていたものが通じないんですよ。だから、もっと高知のことを知りたいと思うようになりましたね。調べたりしますよ。

センラ 離れているからこその、ふるさとの良さってあるよね。
となりの坂田。 そう。やっぱり居酒屋行っても、最初に「チキンナンバン」って注文するもんね。(笑)

志 麻 そうそう。でも高知の味とは違うねー。
となりの坂田。 「『如月』のと、ぢがう゛ぅぅぅ」って。毎回泣いてるもんね。(笑)すいません。うそです」

くいしんぼ如月の「チキンナンバン」

くいしんぼ如月の「チキンナンバン」


志 麻 まじめな話、高知のふるさと宣伝大使になりたい。去年で創業50周年の屋台餃子ことも知ってますよ。屋台餃子の安兵衛(やすべえ)。めちゃくちゃおいしいですよね。こうやって配信では、高知をすごく推してます。だから個人配信の時は、土佐弁なことが多いかも。とっさに出てしまうんです。例えば、水がこぼれた時に「あっ! まけた」と言ったことがあったんです。後でクルーが「『負けた』って何?」って反応がある。高知では「こぼれた」という意味で当たり前に通じるんですけどね。

となりの坂田。 え! ちょっと待って。僕らの前で土佐弁って全然出てないよっ!! ということは、、、あー、俺たちに心開いていないということなんでしょーねー。(笑)

―では、ここで高知の中学生から「お悩み相談」です。

となりの坂田。 俺らに聞いたってアカンって!!

―南国市の公立中3年女子からの悩みです。私は今、吹奏楽部に在籍しています。高校進学後に、①吹奏楽を続ける②興味のあるバレー部に変える③バイトで自由に使えるお金をかせぐ―の三つで悩んでいます。どれが一番いいですか?

全 員 やっぱり何を目指したいのかが大事。高校ではやりたいことを絞る作業になるから。
うらたぬき 個人的には中学でやったことを続けた方がいいと思う。いきなり高校からバレー部に入り、うまくいくかと言われたらというと難しいと思う。素質があればいいけど、それなら今までの下地がある吹奏楽を続ける方が、いいのかなぁ。もちろん挑戦は大事。今まで続けてきた吹奏楽なら、バイトも一緒にやりやすいんじゃないかな…。
となりの坂田。 俺は、今の内にいろいろなものを経験した方がいいと思う。視野を広げるのがいいと思う。
センラ お金はいつでもかせげる。とはいえ…高校の時に「お金を持つ」って強いよね。個人的には、やりたいと思えることが新しくできたのであれば、部を変えたいと思うほど興味があるのなら、やってみていいと思う。
となりの坂田。 片っ端から手を付けろ!と思う。
うらたぬき でも文化部から運動部に変わって、いきなり体動かすことになるけど大丈夫?
となりの坂田。 挫折したとしても、それが学びだよ!
志 麻 ぼくはバレーを十数年やってたんです。興味を持ってくれたクルーがいることはうれしい。がんばってやってみてほしいなぁ。
となりの坂田。 そうそう。マーシーも小学校からバレーやって、今は浦島坂田船やってるから、何に才能があるのか分からないからねー。(「うーん」と悩みながら)どのアドバイスを聞いたとしても、とにかく自分で決めて、自分の人生を突き進め!! 応援する!!

―みなさんは中学時代どんな生徒でしたか?

センラ 色気づいたのが、この頃ですね。2年生の時にヘアワックスを初めて買ったけど、付け方も分からなくて…こねくりまわしてセットしてましたねー。
志 麻 僕は香水を初めて買ったわー。サムライ(香水の名前)でした。
センラ そういう色気づく時期よね。だから恥ずかしがらず、自分の個性を出してほしい。中学生の時は好奇心が多過ぎるくらいがいい。
となりの坂田。 まだ何が好きか自分でも分からんもん。何でもやってみんとね。僕は小学生の時、めちゃくちゃムードメーカー的な子だったんですけど、中学生で初めて羞恥心というものが芽生えたんです。めちゃめちゃ根暗になりました。なので、みんな気をつけて!!  けど大切なのは、いい仲間を見つけること。気の許せる仲間を見つけること。
センラ 悩みを相談してくれた中学生もアルバイトでも部活でも、自分の居場所を見つけるのが大事。
となりの坂田。 そうそう。いろいろなことをやって、それぞれの居場所が見つかると思う。さらに、浦島坂田船がその居場所の一つになれたらな…。ほぼ毎日だれかが配信をやっているので、ぜひ来てほしいです。 

―最後に中学生へメッセージをお願いします。

志 麻 じゃあグループを代表して…。中学校から卒業まで、気を付けていたのは一歩踏み出す勇気。勉強するにしても、クラスの仲間と話す時でも、あだなで呼び合うとか、ちょっと恥ずかしいこととか、ためらうこと、いっぱいあると思う。そういうのって、一歩出遅れると余計に難しくなる。勇気を出して、一歩を踏み出す。心掛けてほしい。

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