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2021.07.03 08:40

高知県を「竜とそばかすの姫」の〝聖地〟に 7/16公開に合わせPR強化 細田守監督のアニメ映画

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県観光コンベンション協会のサイト内に開設された「竜とそばかすの姫」の特集ページ

経済効果44.5億円推計
 高知県が舞台のモデルとなったアニメ映画「竜とそばかすの姫」(細田守監督)が16日に全国公開されるのに合わせ、県は映画とタイアップした観光プロモーションを大都市圏で展開する。近年、300万人規模の観客を動員している細田作品とあって、県内への経済効果を44・5億円と推計。ファンが物語の舞台となった場所を巡る〝聖地巡礼〟の誘客を目指す。

 主人公は、高知の村で暮らす女子高校生・すず。心に傷を負い大好きな歌を歌えなくなっていたが、ネットの仮想世界に分身で参加。歌姫として人気を得たところに、「竜」と呼ばれる謎の存在が現れて…という物語。

 予告動画では高知の自然豊かな夏の風景が登場。県観光政策課は「コロナでダメージを受けた観光需要を回復する絶好のチャンス」と期待。県観光コンベンション協会とタイアップ宣伝を企画した。

映画で登場する沈下橋。越知町の浅尾沈下橋が舞台のモデル (C)2021 スタジオ地図

 2日には、同協会のサイト内に特集ページを開設。映画制作を手掛けた「スタジオ地図」の監修で、関連情報を掲載した。今後、モデルとなった浅尾沈下橋(高岡郡越知町)や鏡川(高知市)などを紹介していく。

 4日からはJR山手線で「竜とそばかすの姫の舞台、高知へ」とラッピングした電車を走らせる。

 ラッピング広告は、JR大阪環状線の車両や、とさでん交通の路面電車などでも実施し、東京・渋谷の大型ビジョンでもPRする計画。県は県議会で審議中の補正予算も含め、5千万円超の費用を投じる予定だ。

(C)2021 スタジオ地図

 県は、過去の細田作品の観客動員数などから、観光客の消費額を44億5千万円と推計。算定手法は異なるが、2013年公開の映画「県庁おもてなし課」の約10倍とはじいた。

 担当者は「一過性のブームにせず、仁淀川の流域観光などの定着やブランド化につなげたい」としている。(大野泰士、福井里実)

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