2025.09.05 14:07
【動画】台風１５号が県内横断 高知市土佐山の県道が倒木で通行止め 芸西村で園芸ハウス被害
倒木や土砂が道路をふさいだ現場（５日午前８時ごろ、高知市土佐山弘瀬）
台風１５号は５日午前１時ごろ、宿毛市付近に上陸し、高知県を横切るように東へと進んだ。
高知市では５日午前０時までの１時間に５６・５ミリの非常に激しい雨を観測。同市土佐山弘瀬の県道弘瀬高知線では、午前５時過ぎに倒木と土砂が道路をふさいでいるのが見つかり、全面通行止めとなっている。
現場は網川トンネルから土佐山中心部へ１・５キロほどの地点。斜面から倒れた１０メートル超の木が道路をふさぎ、ガードレールを潰している。県が復旧にかかる時間などを確認している。台風は午前８時現在、紀伊水道を東北東に進んでいる。
骨組みの曲がったハウスを調査する高知地方気象台の調査班（５日午後０時１０分ごろ、芸西村和食甲）
芸西村では、複数の園芸用ビニールハウスで屋根部分のビニールが飛び、骨組みの一部が曲っているのが見つかった。村役場によると、被害が出たのは同村和食甲の極楽地区周辺。県によると計１７棟の園芸用ハウスで被害が確認されており、高知地方気象台などが夜間に突風が発生した可能性など、原因を調べている。
ビニールの張り替え作業に追われるナス農家（５日午前１１時ごろ、芸西村和食甲）
ナス農家の富田慎也さん（52）のハウスは、４棟のビニールが飛び、植えていたナスの苗が折れるなどした。午前５時半ごろに被害を発見したといいい、「２日に定植したばかりだったのに困った。このあたりは台風被害をあまり聞いたことがないし、大きい台風じゃないから大丈夫だと思っていたけど」と、ビニールの張り替え作業に追われていた。
ＪＲ四国と土佐くろしお鉄道は５日午後2時までに、運転を見合わせていた普通列車と特急列車の全線で運転を再開した。
県によると、現時点で人的被害の情報は寄せられていない。
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