2025.07.19 08:34
大野羽愛(高知高)「駆け引き通用」 女子サッカーU17 アメリカ戦で手応え

サッカー女子U―17日本代表として米国遠征に参加した高知高の大野=前列右から2人目。背番号10に本人は「たまたま。本当に意味ないんで」(6月28日、アメリカ・カンザスシティの「CPKC Stadium」(C)JFA/PR)
サッカーU―17女子日本代表のアメリカ遠征に参加していた高知高3年の大野羽愛(うあ)がこのほど帰国した。本県在住の女子選手が年代別代表に選ばれたのは初めて。世界屈指の強豪である同国U―17代表との親善試合にも出場し、「全然通用しない…っていうことはなかった。今までの合宿の中で一番楽しかったです!」と充実の笑みを浮かべた。
米遠征には、WEリーグクラブの下部組織や全国の高校などから23人が参加。6月22日~7月1日の間、トレーニングや練習試合で連係を深めた。10日間を振り返り、大野は「これまでで一番チームメートとコミュニケーションを取れた。期間が長かったのもあるけど、代表に選んでもらったんだから、やれることは全部やろう、と」。
その成果を、米U―17との親善試合で披露。3―0で快勝した1試合目はスタメンで、5―4で競り勝った2試合目は後半途中から、いずれもセンターフォワードとしてピッチに立った。「(米国の選手は)やっぱりサイズがでかかったですが、(体を)当てずに死角を突いて、裏に抜けることをずっと考えて。同じポジションの子ともずっとその話をしていた。なので、駆け引きで優位に立つことはある程度できたんじゃないかと思う」。点こそ奪えなかったが、勝利に貢献するプレーができたようだ。
チームはこの後、国内合宿を経て、10月17日に開幕するU―17女子ワールドカップ(W杯)モロッコ大会に向かう。大野にとっては、この大会のメンバーに入ることが大きな目標となる。「今回(の米国遠征のメンバー)も結構、人の入れ替わりがあって、新しい人も4、5人いたので…。選ばれればいいんですが」。吉報を待つ。(井上真一)




















