2025年 11月05日(水)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法
読者紹介バナーPC

2025.06.13 08:30

【動画】色と香りの重奏 セビーチェとカウサ ペルー→インドネシア 多文化 味なリレー(3)

SHARE


作ってくれた人 鈴木パトリシアさん(高知市)

 高知県内で暮らす、さまざまな文化にルーツを持つ人たちに毎月1回、思い出の料理を作ってもらう「味なリレー」。今回は南米ペルーの魚料理「セビーチェ」とポテト料理「カウサ」。さてさてどんな味?――。

 6月初め。高知市の朝倉神社そばの小さなキッチン。木机に大ぶりのタイの白身が置かれ、鈴木パトリシアさん(61)=同市=が包丁を入れていく。新鮮な白身魚が手に入るよう、数日前からなじみの店に頼んでいたそうで、切り分けられた身は輝き、ぶりんぶりんしている。隣で夫の和広さん(70)がせっせとライムを搾り、果汁をタイにあえると、ふわっと香りが広がった。
セビーチェとカウサを振る舞う鈴木パトリシアさん(右)=写真はいずれも高知市朝倉丙の神楽田ファミリア

セビーチェとカウサを振る舞う鈴木パトリシアさん(右)=写真はいずれも高知市朝倉丙の神楽田ファミリア


 鈴木さん夫妻はそろってペルーの手織り物で飾ったエプロン姿。アヒ・アマリージョと呼ばれる黄トウガラシ、紫タマネギやトウモロコシ、香草など、食卓は色であふれている。

     □

 パトリシアさんは1963年秋、首都リマで生まれた。3歳の頃、農業指導に携わる公務員だった父の転勤で、一家はアンデス山脈にあるワンカヨに引っ越している。標高3300メートル超の高原都市で、リマからは鉄道などで4800メートル超の峠を越えていかなければならない。「高山病で頭が痛くなり…大変でした。お父さんがとても心配していました」と振り返る。

 ワンカヨでは、…

この記事の続きをご覧になるには登録もしくはログインが必要です。

高知のニュース 高知市 グルメ 国際交流 多文化味なリレー

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月