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2024.06.20 08:46

高知県警の男性育休取得60%超 昨年度、過去最高で平均31日  上司の声がけ効果大

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 高知県警は19日、昨年度の男性警察官らの育児休業取得率が過去最高の60・4%になった、と発表した。育休に特化した幹部向けセミナーを開くなど上司からの後押しが奏功し、担当者は「取得率を100%に近づけたい」としている。

 県警では最長3年の育休制度があるが、2007~18年度は男性の取得者はいなかった。そこで妻の出産を控えた男性職員に上司が面談するなどして、育休を取得しやすい職場環境づくりを促進。20年度は13・5%だった取得率が、21年度は41・9%、22年度に47・7%と伸びていた=グラフ参照

 さらに取得率を高めようと、県警は22年に子どもが生まれた全男性職員86人を対象にしたアンケートを実施。育休を取得した理由を尋ねると、取得者37人のうち20人が「上司の声がけ」と回答し、群を抜いて多かったため、昨年11月には育休に特化した幹部向けセミナーを開いた。

 制度の説明や取得者の体験談、上司による声がけの重要性などを伝えた。昨年度は対象者91人のうち55人が育休を取得。44人が11日以上取得しており、1カ月以上も18人いた。平均取得日数は31・4日だった。

 長男が生まれた直後の昨年5月から約1カ月間取得したサイバー犯罪対策課の植村直人巡査長(31)は「『取得を申し訳なく思わないで』という上司からの後押しが大きかった。自分からは言い出せなかった」と振り返る。県警警務課は「全職員が仕事と家庭を両立できる職場にするためにも大事な制度。今後も取得しやすい風土づくりを進める」としている。(山崎友裕)

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