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2024.05.24 08:31

カメラのキタムラを築いた男 実業家 北村正志さん(高知市出身)―時代の旅人 あの人に聞く(4)

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「明るく朗らかのびのび」がキタムラのモットー。北村正志さんも朗らかな笑顔で(東京都新宿区の北村写真機店=井坂英彰撮影)

「明るく朗らかのびのび」がキタムラのモットー。北村正志さんも朗らかな笑顔で(東京都新宿区の北村写真機店=井坂英彰撮影)

 90年前の1934(昭和9)年、高知市堺町の電車通りに間口2・7メートルの小さなカメラ屋が開業した。

 大卒の初任給が70円くらいの時代。当時カメラはまだ珍しく、「ライカ1台で家が建つ」と言われた。

 そのころ高知県内に5、6軒あるカメラ屋の一つだった「キタムラ写真機店」。今や写真に特化した専業チェーンとして、全国至る所で目にする「カメラのキタムラ」の始まりの店だ。

 その家の長男として41(昭和16)年に生まれ、家業を変貌させたのが2代目社長で、現ファウンダー名誉会長の北村正志さん(83)=川崎市。卸事業が絶好調の時代に小売りのチェーン化に心血を注ぎ、全国千超の店舗網を実現した。

 「千店になるまでには自然になったわけじゃない。一点北極星を見つめて何十年もやるっていう意思はあったんです。あの手この手。素手で崖を登るようにして、店を1軒やるにもどの石をつかもうかと、やってきました」

 昭和初期に高根の花だったカメラは、…

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