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2024.05.22 10:34

長期金利1%、11年ぶり高水準 日銀、国債購入減額観測で上昇

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 国債市場で長期金利の指標である新発10年債の利回りが一時、1・000%を付けたモニター=22日午後、東京都中央区

 22日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(374回債、表面利率0・8%)の利回りが上昇して一時、前日の終値利回りより0・020%高い1・000%を付けた。2013年5月以来、11年ぶりの高水準。日銀が国債購入額を本格的に減らすとの観測から国債が売られ、利回りが上がった。


 金利の上昇で家計や企業活動の負担が増す可能性がある。東京株式市場の日経平均株価(225種)は投資家の懸念を映し、前日比329円83銭安の3万8617円10銭と連日の下げとなった。


 日銀が大規模な金融緩和策で買い入れてきた国債の購入予定額を従来よりも減らすと13日に発表したのが布石となった。減額は3月のマイナス金利政策の解除後初めて。金融政策の正常化が進むとの見方が強まった。


 住宅ローンの固定金利は長期金利に連動するため、住宅購入のハードルが上がりそうだ。企業が発行する社債の金利の基準にもなるため、設備投資の下押し要因になる可能性もある。半面、銀行などにとっては利息収入が増える側面がある。

(c)KYODONEWS

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