東海沖の津波観測再開、気象庁　システム復旧も、地震速報は遅れ

2024.02.22 16:44

東海沖の津波観測再開、気象庁　システム復旧も、地震速報は遅れ

高知新聞社

　静岡県御前崎沖で、修理した海底ケーブルの敷設作業＝９日（ＮＥＣネッツエスアイ提供）

　２０２２年１２月から海底ケーブルの損傷で使えなくなっていた東海沖の地震観測システムについて、気象庁は２２日、復旧作業を終え、津波の観測を再開したと明らかにした。緊急地震速報へのデータ活用は、誤発表を防止するため正常に動作するか確認しており、周辺が震源の地震が起きた場合、最大１３秒遅れる状態はしばらく続くとしている。

　気象庁によると、ケーブルは静岡県御前崎市の観測所から三重県沖まで、地震計５カ所と津波計３カ所をつないでいる。２２年１２月１６日に障害が発生し、御前崎沖４キロ付近でケーブルが破断していた。原因は不明。新たなケーブルでつなぎ合わせ、津波計は使えるようになった。

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