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2024.02.23 08:42

碁石茶 今年の出来栄えは? 高知県大豊町で目慣らし会

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碁石茶の味や香り、茶葉の色味などを審査した目慣らし会(大豊町津家の町役場)

碁石茶の味や香り、茶葉の色味などを審査した目慣らし会(大豊町津家の町役場)

 大豊町で江戸時代から作られてきた特産品、碁石茶の品質を審査する「目慣らし会」が22日、同町役場で開かれた。2023年に町内の農家が作った茶が並び、高知大学や県、町関係者ら17人が味や香りを確かめながら出来を評価した。

 碁石茶は酸味が特徴の発酵茶で、現在は農家4戸と第三セクターの大豊ゆとりファームが生産。目慣らし会は、品質向上や生産者の交流促進を目的に05年からほぼ毎年開催している。

 この日は3農家が出品。参加者は「茶葉の色は黒くてつやが少ないものがいい」「ツンとくる臭いがない」などの基準で、飲み比べたり茶葉の香りを確かめたり。「こっちは結構酸っぱいなぁ」「この茶葉はかなり濃い色やね」などと話しながら、5段階で評価していった。

 審査結果をまとめた県農業技術センター茶業試験場の宮崎清宏場長(60)は「適度にマイルドな酸味があり、品質のばらつきも少ない。自信を持って売り込んでほしい」と太鼓判を押した。

 町碁石茶協同組合の吉村優二専務理事(61)は「昨年は茶葉の乾燥時期に雨が続くなど苦労もあったが、高評価をもらってほっとした。この評価を励みに販売にも力を入れていきたい」と話していた。(谷沢丈流)

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