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2024.02.12 08:00

小社会 カレーの精神

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 文字に書かれたカレーの日本最古の資料は福沢諭吉が残したという。幕末に翻訳した「増訂華英通語」。福沢がカレーとは何かを知っていたかは不明だが、Curryを「コルリ」と訳している。

 小菅桂子さん著「カレーライスの誕生」に教わった。明治初年に「西洋料理指南」に載ったころは、上流階級の食べ物だった。以後150年余り。とろみがついて、野菜がふんだんに入った日本のカレーが、庶民が愛してやまない国民食になっていったのはご承知の通り。

 きょう2月12日は、世界初のレトルトカレーが発売された日だそうだ。1968(昭和43)年、大塚食品が誕生させた「3分間待つのだぞ」のボンカレー。発想のきっかけは、米国の真空パックのソーセージにあったとか。

 袋の遮光性や保存期間の改良は、その後も続いていく。小菅さんは、ある文豪が書いたという一節を著書に引いている。〈他のものを造り変えてとりこんでしまう、日本という国に合っているのだろうか、カレーは〉

 先月の本紙に元新党さきがけ代表代行、田中秀征さんの面白い話があった。自民党の裏金事件。金がかかる政治の一因は、情報交換に名を借りた高価な飲食だ、と。「故池田勇人元首相はいつもカレーライスを食べていた。政治家との会食ではぜいたくをしないということだ」

 ぜひ、いまの永田町の皆さんもそうしてみては。これ以上、国民感覚とずれないためにも。

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