高齢者の動きづらさを疑似体験　南国市・大篠小で出前授業

2024.02.07 05:00

高齢者の動きづらさを疑似体験　南国市・大篠小で出前授業

高知新聞社

高齢者の疑似体験を行った子どもたち（南国市大そね甲の大篠小学校）

　子(こ)どもたちに介護(かいご)を身近(みぢか)に感(かん)じてもらうための授業(じゅぎょう)が１日(ついたち)、南国(なんこく)市(し)大(おお)そね甲(こう)の大(おお)篠(しの)小学校(しょうがっこう)で開(ひら)かれ、３年生(ねんせい)約(やく)１３０人(にん)が車(くるま)いすに乗(の)るなど高齢者(こうれいしゃ)の体(からだ)の動(うご)きづらさを疑似(ぎじ)体験(たいけん)しました。

　高知(こうち)県(けん)の委託(いたく)を受(う)け、県(けん)介護(かいご)福祉士(ふくしし)会(かい)が毎年(まいとし)、小(しょう)中学校(ちゅうがっこう)１５校(こう)で出前(でまえ)講座(こうざ)を行(おこな)っています。県(けん)介護(かいご)福祉士(ふくしし)会(かい)の中山()厚志()理事(りじ)によると、介護(かいご)業界(ぎょうかい)は深刻(しんこく)な人手(ひとで)不足(ぶそく)で、早(はや)い段階(だんかい)で介護(かいご)職(しょく)のことを知(し)ってもらうねらいもあります。

　この日(ひ)、中山()理事(りじ)が高齢(こうれい)になるとさまざまな体(からだ)の不具合(ふぐあい)が出(で)てくると説明(せつめい)。「社会(しゃかい)にはいろんな人(ひと)が生活(せいかつ)している。みんなの元気(げんき)な力(ちから)を困(こま)っている人(ひと)に使(つか)ってあげて」と呼(よ)びかけました。

　子(こ)どもたちはひじやひざが曲(ま)がらないようにサポーターを着(つ)け、足首(あしくび)には２．５キログラムの重(おも)りを着(つ)けて階段(かいだん)を上(のぼ)り下(お)り。「下(した)に吸(す)いこまれそうでこわい」「ふみ外(はず)しそう。きっつい」などの声(こえ)が上(あ)がりました。

　山中()颯馬()さんは「どうして高齢者(こうれいしゃ)の人(ひと)がゆっくり歩(ある)いているのか、実感(じっかん)できた。学校(がっこう)新聞(しんぶん)を作(つく)ってみんなに知(し)らせたい」と話(はな)していました。

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