2023.12.04 08:33
はだしで火渡り 厄払い息災祈る 高知市の弘法寺
厄払いと無病息災を祈った火渡り(高知市北秦泉寺の弘法寺)
同寺の年末の恒例行事で、35回目。住職の三谷祥元さん(79)によると、素足で火の上を歩くことで「悪いものを本尊さんに直接取ってもらい、逆に良いものを頂く」という。この日は檀家(だんか)ら約200人が集まった。
僧侶らが念仏を唱えたり刀やおのを振るったりして場を清めた後、ヒノキで組んだ高さ約2メートルの「護摩壇」に点火。「無病息災」「商売繁盛」などと願い事が書かれた護摩木約4千本がくべられた。
護摩壇が焼け落ちると、三谷住職が「えい」と気合を入れながら、まだ火がくすぶる護摩壇の焼け跡を歩いた。その後を僧侶、檀家らが合掌などしつつ続いていった。
毎年参加している高知市の池沢瞳さん(37)は「家族の健康を祈りました。来年はみんなの笑顔が多い年になってほしい」。瞳さんに抱えられ、初めて火の上を渡った次女の玲茉(れいな)ちゃん(3)は「足に木がぶつかったけど楽しかった」とけろっとした表情で話していた。(河本真澄)