2023.09.14 08:43
高知県産ユズの輸出、絶好調! 22年は前年比7割増7.4億円 欧州や中国から引き合い
ユズの収穫に汗を流す農家(安芸市井ノ口乙)
ユズ輸出は1990年ごろ、果汁が欧米向けに始まり、2012年から青果も加わった。この10年ほどはJAなどが海外へと積極出展。12年に8800万円だった輸出額は、19年に3億7200万円まで増えた。
ただ、その後はコロナ禍で十分な販促活動ができず伸び悩んでいた。国内飲食店の需要減に加え、20年産が豊作だったことから、JA高知県は21年春時点で約500トンの在庫を抱えていた。
しかし22年はコロナ禍の影響が薄まり、スイーツの材料に定着しているフランスを中心とした欧州や中国から引き合いが強まった。JA高知県の担当者は「潜在的な需要が一気にあふれ出た。供給が追いつかない状況」とうれしい悲鳴。日本一の産地に、世界から追い風が吹いてきた。(安岡仁司)