足摺海洋館にゲッコウスズメダイが仲間入り　国内で２例目　土佐清水市

2023.09.07 05:00

足摺海洋館にゲッコウスズメダイが仲間入り　国内で２例目　土佐清水市

高知新聞社

青みがかった体と黄色のひれが美しいゲッコウスズメダイ（土佐清水市の高知県立足摺海洋館「ＳＡＴＯＵＭＩ」）

　土佐清水(とさしみず)市(し)三崎(みさき)の高知(こうち)県立(けんりつ)足摺(あしずり)海洋館(かいようかん)「ＳＡＴＯＵＭＩ」にゲッコウスズメダイが仲間入(なかまい)りしました。２０１９年(ねん)に新種(しんしゅ)と報告(ほうこく)され、水族館(すいぞくかん)での展示(てんじ)は沖縄(おきなわ)美(ちゅ)ら海(うみ)水族館(すいぞくかん)に次(つ)いで２例(れい)目(め)だそうです。

　スズメダイの仲間(なかま)で、水深(すいしん)１５０メートルほどの深(ふか)い場所(ばしょ)にすんでいます。うろこの独特(どくとく)のつやが月光(げっこう)を思(おも)わせることからその名(な)がつきました。相模(さがみ)湾(わん)で採集(さいしゅう)された標本(ひょうほん)が新種(しんしゅ)として報告(ほうこく)され、国内(こくない)では相模(さがみ)湾(わん)から琉球(りゅうきゅう)列島(れっとう)にかけての黒潮(くろしお)流域(りゅういき)で生息(せいそく)が確認(かくにん)されています。

　足摺(あしずり)海洋館(かいようかん)のゲッコウスズメダイは、６月(がつ)に室戸(むろと)沖(おき)の水深(すいしん)１２０メートルからつり上(あ)げられ、８月(がつ)２５日(にち)に深海(しんかい)コーナーで展示(てんじ)が始(はじ)まりました。現在(げんざい)はあまエビのむき身(み)を食(た)べたり、時折(ときおり)岩(いわ)にかくれたりして生活(せいかつ)。全長(ぜんちょう)約(やく)１０センチメートル、青(あお)みがかった銀色(ぎんいろ)にかがやく体(からだ)で、黄色(きいろ)の尾(お)ひれをひらひらさせて泳(およ)いでいます。

　新野()大()館長(かんちょう)（６６）は「展示(てんじ)は貴重(きちょう)な機会(きかい)。大(おお)きくてかわいい目(め)も見(み)てみて」と話(はな)しています。

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